研究計画

ミッションステートメント

多種多様なセンサ情報に対する統一的なアクセスのためのメカニズムを実現すると共に、センサ情報に含まれるプライバシ情報をフィルタリングするための基礎的技術、利用者に対して効果的に提示するための基礎的技術を研究開発します。具体的な研究項目は以下の三つであり、これらの技術を統合し有効性を検証するために、公共環境での実証実験を実施します。

  1. センサ情報を、その中に含まれる被観測者のプライバシ情報を利用者に応じて段階的に取り除いて提供するための技術。
  2. 利用者による情報の要求内容の表現形式と、センサが提供する情報の表現形式とを相互に変換して結び付け、センサの種類や性能、設置状況の違いによるセンサ情報の多様性に関係なく利用者からの任意の情報要求を受理できるための技術。
  3. 利用者からの情報要求に応じて、当該情報の取得が可能なセンサ(1つとは限らない)を検索し、そのセンサから提供される情報を統合してわかりやく提示するための技術。

年次計画

研究開始後1年目の目標

プライバシ情報の保護構造、情報サービスと情報要求の仕様、センサ情報と広域環境情報との対応関係に関する基本的な情報構造を設計します。実験にあたっては、本課題の研究メンバが既に研究で利用している京都大学・筑波大学のキャンパス内のカメラ群からのデータを共有利用するとともに、実時間処理に向けて新たな実験データ取得システムを構築します。

  • 大学環境でさまざまなデータを取得し、プライバシ構造化のための基本的な情報構造を明らかにします。
  • 既存のアルゴリズムを実装しその性能を確認した上で、新たに開発すべきアルゴリズムの基本的検討、設計を行います。
  • センサの設置条件に関連する情報、センサが提供できる情報、ユーザが要求する情報の構造を検討します。
  • センサに関する情報とユーザの要求要件をマッチングさせるための条件について検討する。

  • 多様なセンサ情報及び広域環境情報をどのような形で統合するのが有効であるかについての基本的検討を行います。
  • センサを検索するための基本的な要求要件をまとめます。

研究開始後2年目の目標

視聴覚センサ情報からのプライバシ情報のフィルタリング、情報サービス、情報要求間の適合のための情報変換・伝達処理、センサ情報と広域環境情報との対応付けのための基本的な処理技術を開発します。大学キャンパス内環境で実時間処理を行うと同時に、本課題の成果のスケーラビリティを保証する観点から、公共環境で取得したデータに対しても処理を行います。

  • 大学環境で実時間動作するプロトタイプを設計、実装し、動作を検証します。
  • 公共環境で取得されたさまざまなデータを収集し、環境の違いによるデータ変動を明確化します。
  • 多様なセンサをユーザの要求に応じて検索できるメカニズムを設計し実現します。
  • 多様なセンサ情報及び広域環境情報を統合して提示するシステムを設計、実装します。

研究開始後3年目の目標

1、2年目の成果を統合し、ミッションステートメントを達成する。公共環境での実証実験を実施します。

  • 公共環境において実時間で動作するプライバシ構造化メカニズムを実装します。
  • ユーザの要求に応じて多様なセンサを検索し、センサ情報を取得するメカニズムを実装します。
  • 多様な情報を実時間で統合提示する実世界観測型コンテンツを実現します。
  • 1、2年目で作成したシステムを統合し公共環境において実証実験を行います。

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