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{顔器官特徴点の変位に基づく顔全体の形状変化のモデル化}

{ 顔のCG は映画やゲーム等, 様々な分野の映像に活用されている. 実写とCG を融合した映像を作成する場合などには, CGに高度なリアリティが求められる. 三次元計測技術を活用することでリアルな形状モデルを作成できるが, 顔の表 情変化のような形状変化を自由に制御できるモデルを計測データから構築する 技術は十分に確立していない. 本研究では, 顔形状を構成する点の中から選定される少数の制御点に対し, 表 情変化による移動を人手で与えたとき, それに応じた顔全体の形状変化が自動 的に推定されるような顔の形状変化モデルを構築することを目的とする. ここ で制御点は, 顔全体の形状変化を表現するのに十分で, できるだけ少ない数とす ることにより, 容易な表情操作を実現することを目指す. 顔全体でまばらに定義された89 個の制御点から顔全体の詳細な形状を推定す る手法が提案されている. 一方, Facial Action Coding System (FACS) では,筋 肉の動きに伴う各顔器官の動きをAction Unit(AU) という動作単位に分類して おり, 主観的な評価に基づいて, 任意の表情は複数のAU を組み合わせることで 表現できることが示唆されている. この示唆に基づけば,従来手法で定義され た制御点は, 額や顔の輪郭などFACS でAU として定義されていない部位でも 点が定義されており, より少ない点でも顔の動きを推定できると考えられる. そこで, 本研究では制御点としてAU に対応する顔器官特徴点を用いる. 客観 的, 定量的な分析を行うため, 顔全体にマーカを密に貼付し, さまざまに表情を 変えながらそれらの三次元的な動きを観測した. 制御点として選定されたマー カの動きを説明変数とし, 顔全体の形状を構成する他のマーカの動きを目的変 数とした回帰分析を行い, より少ない21 点の動きから形状変化を推定するモデ ルを構築した. 実験として, 様々な表情を計測し獲得したデータを用いて実際に形状変化モ デルを構築し評価した結果, 21 点の顔器官特徴点で十分な形状変化の再現を行 えることが確認できた. }