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分散機能協調アーキテクチャAMIDENのための機能推奨フレームワーク


ホームネットワーク上の機器の機能を協調させ、様々なサービスを提供するアーキテクチャであるAMIDENでは、今後のホームネットワークに参加する機器の増加に伴い、そのサービス構築において発見される機能候補の数が増加し、ユーザの選択負荷が増大することが懸念されている。

本研究ではこの問題に対処するため、 AMIDEN上において、ユーザの利用傾向モデルを基に多数の機能候補の中から推奨を行うためのフレームワークを提案する。本フレームワークでは利用傾向モデルを代替可能とし、サービスに応じて適切なモデルを使い分けることができる。また、AMIDENのプロセスのうち、各機器を担当するプロセスには一切変更を伴わない構成にすることで、フレームワークの導入コストを抑えている。さらに、サービス構築処理と機能推奨処理を並行プロセス化することで機能推奨処理の追加に伴うサービス構築時間の増加を抑えている。そして、サービス構築処理を行うプロセスは、機能推奨処理を行うサーバとの通信において時間閾値を設けることで、サーバダウン時でも影響なくサービス構築を行える。

本研究では、AMIDENの実装プロトタイプである「ゆかりコア」の上に、本フレームワークに基づく機能推奨機構を実装し、 30個の仮想機器によって構成されるホームネットワーク環境において評価実験を行った。仮想デジタルカメラの写真画像を仮想テレビに提示するサービスを用いて、ユーザの利用傾向に応じた機能推奨が行われることを確認した。また、機能推奨機構の導入前後のサービス構築時間を測定し、機能推奨処理の追加によるサービス構築時間の増加が約2秒以下に抑えられることを確認した。さらに、機能推奨処理を行うサーバを止めた状態でもサービス構築を影響なく行えることを確認した。また、4台の実機器によって構成されるホームネットワーク環境において、センサーで検知した人物の画像を提示するサービスおよび冷蔵庫内画像を提示するサービスを用いて、提案フレームワークにおいて正常に履歴が収集可能なことを確認した。


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